視聴率16.8%。そして、8月17日にはスクリーンデビューと一躍スターダムに駆け上がった深海の巨大生物「ダイオウイカ」。
今年1月にNHKで放映された『NHKスペシャル 世界初撮影!深海の超巨大イカ』では、全長18メートルにもおよぶという幻の超巨大イカ・ダイオウイカの撮影に世界で初めて成功し、大きな反響を呼んだ。
「普段、食卓に出すイカから考えると、姿が同じだけにあの大きさはありえない! 子供の頃に見た映画『海底2万マイル』の世界が現実だったなんて」(50代主婦)
一方、グロテスクな深海ザメの生態をとらえた『NHKスペシャル 謎の海底サメ王国』(NHK/7月放送)も、ドラマ『半沢直樹』(TBS系)やサッカー日本代表の試合の裏で“善戦”し、11.1%の視聴率を収めた。
「NHKの番組を見て、今まで思っていたサメとイメージが違うことに驚きました。ほかの小さな魚たちに食べ物を分け与えていて、頼れるリーダーって感じ」(40代主婦)
現在、国立科学博物館(東京・上野)で行われている特別展「深海-挑戦の歩みと驚異の生きものたち-」では、開始1か月で10万人を動員。全長5メートルでも迫力満点すぎるダイオウイカの標本が見られるとあって、休日は1時間待ちの大行列ができている。
なぜ今、深海生物ブームなのか。新江ノ島水族館の深海コーナー担当・北嶋円さんが解説する。
「深海は宇宙と比べてもまだまだわからないことが多いんです。当館には、体長40cmほどの大きさのダンゴムシ『ダイオウグソクムシ』がいるんですが、そういう不思議な生き物が深海にはたくさんいるんじゃないかとワクワクした気持ちにさせてくれるんです」
※女性セブン2013年8月22・29日号