最近、ゲームセンターに行くと、『アイカツ!』のアーケードゲームの前に、幅広い層のプレイヤーがいることに気付くだろう。女子小学生から幼稚園児連れの母親、男性の一人客など、様々だ。同ゲームは、トレーディングカードを用いたアイドルオーディションゲーム。プレイヤーは各々、自分のIDカードをセットし、「アイカツ!カード」を使って自分のキャラをコーディネートし、リズムゲームが始まるのだ。
そんな『アイカツ!』が登場してから、すっかりハマってしまい100万円以上も課金したというAさん(20代後半)に、その魅力について話を聞いた。
「アクセサリ・トップス・ボトムス・シューズの組み合わせで自分のキャラをコーディネートしてあげるんですけど、そのカードの数が尋常じゃないんです。お菓子のオマケや期間限定のオフィシャルショップでの販売など、レアカードも多いので、いくらお金をかけたかよりもカードが集まるかの方が不安なくらいです。箱買いなんて、当たり前ですよ。付録のグッズ目当てに『ちゃお』を買うのにも、ためらいがなくなりました(笑)」
ネットでは、Aさんのような男性プレイヤーは、「アイカツおじさん」と呼ばれる。アイカツおじさんの中には、アイカツ!カードを集めることはもちろん、アイカツ!関連のグッズを買い求めてる人も少なくない。1回100円のゲームだが、なぜ、100万円もの大金をつぎ込んだのか。
「コーディネートのよさやリズムゲームの得点で、ファン数がどんどん上がっていくんです。それが全国ランクや都道府県ランクとなって可視化されるので、やる気が止まりません。隣の小学生が僕よりも上手いと悔しいんです。負けず嫌いなんですかね(笑)。
また、アニメ化されたこともあって、キャラクターそのものにも萌えてます。アニメのグッズや同人誌にお金をかけるのと、大差ないです」(同前)
メディアミックスが進んだことで、女児向けアーカードゲームに男性ファンまで取り込むほどの人気となったようだ。