中国、韓国は、国際社会で日本の戦争責任を叫んで日本を「加害者」の立場に置き続け、外交的優位を保ちながら、国内の反日感情を煽って国民の不満をそらすことが「国益」だと考えている。
日本を批判する材料になるのであれば、彼らにとってそれが事実かどうかはどうでもいい。その執念たるやすさまじい。最近、韓国が持ち出したのが「千年恨」という考え方だ。
この言葉は、朴槿恵大統領が日本統治に反対した「三・一独立運動」の記念式典(3月1日)で、「加害者と被害者という歴史的立場は1000年の歴史が流れても変わらない」と演説したことから広がった。日本がいくら侵略戦争を謝罪し、首相が靖国神社参拝をしなくても、批判を止めるつもりなどないのだ。
千年恨は流行語になり、5月には韓国、北朝鮮連合軍による対馬“奪還”作戦を描いた小説『千年恨、対馬』が刊行されてベストセラーになっている。対馬が1000年前から韓国領だという荒唐無稽な主張に基づくストーリーだ。
※週刊ポスト2013年8月30日号