原発が停止して以降、原子力に替わるエネルギーに注目が集まっている。そうした中、「岩船沖油ガス田」(新潟県・胎内沖)では、エネルギー資源の乏しい日本で、1990年の操業以来、原油500万キロリットル以上を産出している。
海に囲まれたこの国にあって海洋油ガス田はここにひとつあるのみ。採掘コストが高く、積極的な開発が進まなかったからだが、ここにきてメタンハイドレートが脚光を浴び、国を挙げた開発機運が高まっている。
政府は今年4月の海洋基本計画で、今後3年間で資源量を調査し10年後に向けた商業化の目標を打ち出した。メタンハイドレート革命で日本の沖合に巨大な櫓が建ち並ぶ日も近いか。
撮影■太田真三
※週刊ポスト2013年9月6日号