「キャベツを食べるとおっぱいが大きくなる」「牛乳が効くらしい」etc. まことしやかにささやかれるバストと食べ物の噂。でもそれって本当? 『おっぱいバイブル』(小学館刊)著者、バスト専門『ナグモクリニック』の総院長で、乳腺専門医であり形成外科医でもある南雲吉則医師が、バストと食の関係について徹底解説。
* * *
『○○を食べるとおっぱいが大きくなる』と、特定の食材がブームになることがあります。本当に食べ物でバストが変わるのか? 実は、変わるんです。
私たちの体は、口から肛門まで続く1本の管(消化管)でできています。生きるためには、口から食べて“管”から栄養を摂るしかない。つまり、その食事こそが、若さや健康をつくる最大の因子になるのです。
今でこそ『20才若く見える』といっていただける私も、実は20年前は今より20kgも太っていて、体もボロボロ…。そこで、食生活をガラッと変えると、体形も体調も見違えました。
それでは、美バストのためには何をどう食べたらいいのか。『バストにいい』といわれている食材のなかには、逆に控えたほうがいいものもあります。
乳房の皮下脂肪を増やしたり、コラーゲンの生成を促してくれるのが女性ホルモン・エストロゲン。食材のなかにも、このエストロゲンを活性化してくれるものがあります。ただし、ホルモンバランスを乱さないよう、大量摂取は禁物です。
豆腐や納豆、おからなどの大豆製品には、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンが豊富に含まれているので、バストアップに◎。
またキャベツに含まれるボロン(ホウ素)という成分には、エストロゲンを活性化する働きがあり、バストアップ効果が期待できるといいます。熱に弱いので生食が鉄則です。りんごやぶどう、生ナッツ類、海藻類などにも含まれます。
逆に控えたほうがいいのがざくろ。『ざくろの種にはエストロゲンが含まれているので、種を摂取すればバストアップ効果が期待できる』というのは間違い。国民生活センターの調査で判明しました。
赤ワインの『乳がんのリスクを下げながら美バストをつくってくれる』という噂もウソ。赤ワインに含まれるポリフェノールには若返り遺伝子を活性化する作用があるものの、バストアップ効果はありません。
牛乳の高脂肪食を摂取していると、太って胸囲が大きくなる。しかしこれは、単に胸まわりに脂肪がついただけのこと。「太ったことによるマイナス面のほうが大きいのでNG。
※女性セブン2013年9月26日号