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月収のうち消費70%、投資25%、浪費5%が理想の家計バランス

 今年の秋は“値上げの秋”──すでに小麦粉、マヨネーズ、パンなどが値上がりしているが、今月からは冷凍食品やジャムも値上がりする。電気、ガソリン代も上昇し、10月からはごま油が10%値上げ…と、“生活必需”なものばかり値上げラッシュだ。

 だが、「そんな時だからこそ貯金のチャンス」と言うのは、自身も借金生活から抜け出した経験のある家計再生コンサルタントの横山光昭さん(以下、「 」内同)。

「年収と同じだけの貯金があればまずは合格点。1000万円で貯金がゼロの人より、年収200万円で200万円貯金がある人のほうが“お金持ち”と、私は考えています。年収の半分からでも貯めることを考えていきましょう」

 株価が上がっても給料が上がらないから将来の不安は続いている。節約しようにもすでにカツカツで何から始めればいいのやら、しているつもりでも貯められないという人も多い。むしろ、「節約疲れで浪費してしまう」なんて人も。

「78円の特売品を買うか否かといった細かい節約を気に病むより、まずは毎月の支出を“見える化”することが重要。ざっくりでも今を知らなければ、対策の打ちようがない。これが意外と、相談されるかたたちは、できていないんです」

 その方法は簡単。支出を“消費(食費や日用品、光熱費などの生活に必要なものすべて)”“浪費(嗜好品や度を超えた買い物、ギャンブル)”“投資(貯蓄や習い事、書籍代など教養のため)”の3種類に分けて、“消・浪・投”と書いた3つの袋か箱にレシートを分け入れるだけ。

 週に1回集計し、1か月の支出がわかるまで繰り返す。その額より“使途”とその割合を明確にすることがポイントだ。

「月収のうち、消費が70%、投資が25%、浪費が5%という家計のバランスが理想。他人が浪費と思うようなものでも、自分を支える大切なものであれば投資ととらえてOK。その人の価値観を否定しないからストレスが溜まりません。でもね、しばらく続けるうちに、それが本当に投資かどうか、実は浪費かも、と気づいていくんです。その“気づき”こそが重要なんです」

※女性セブン2013年9月26日号

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