好景気だといいながら、アベノミクスが私たちの生活に与えた影響は、値上げの波。雑誌やWebの燃費を競う企画で何度も優勝し、“燃費の女王”と呼ばれる竹岡圭さんは、ガソリン代を抑えるコツを次のように語る。
「車を、自転車に乗っている自分に置き換えてみてください。最初に動き出すときや上り坂の途中では力を使いますよね。車も同じ。余計な負担をかけなければその分ガソリンの消費量も抑えられますよ」
燃費をよくするポイントは、乗る前の準備と運転方法にあり、ここに注意すれば5km/リットルくらいは簡単に節約できるという。これを1回の満タン給油で換算すると、50リットルタンクならなんと250km分のガソリンを節約できるということだ。
「1台で節約できる額が大きいので、複数台所有している家庭なら、ぜひ家族全員で節約走法に取り組んでください」(竹岡さん・以下「」内同)
燃費の女王”の節約ドライブテクニックは以下。いちばん差が出るのは運転方法。
【1】スタートはゆっくりアクセルを踏み、5秒間で20km/h程度に加速する
【2】加減速は少なく
【3】早めにアクセルオフ・アイドリングを控える運転を心がければ、年間2万円以上の節約に(省エネルギーセンター調べ)
「自分のペースで運転できるよう、車間距離をとることも大切。車線変更走行距離が伸びるので、チョコチョコ移動するのは無駄なだけです」
夫のゴルフバッグやキャンプ道具などが積みっぱなしになっている人は今すぐ整理を。
「自転車に荷物を積むと、ペダルを漕ぐのが大変なように、車も重いものを運べば、その分燃費も悪くなります。車を、物置にしてはいけません!」
月に1度はタイヤの空気圧をチェックすることも重要だ。
「“タイヤの空気は抜ける”ということを意識していない人が多いのですが、空気が抜けてタイヤがたわむと、燃費が悪くなるだけでなくタイヤの性能をきちんと発揮できなくて危険です。最悪パンクすることも…」
車に応じた“適正空気圧”は、ドアの裏側などに記載されている。月に1度はガソリンスタンドで点検しよう。駐車は日陰を選び、エアコンは上手に使用しよう。
車はガソリンを使って発電しており、最も電気を使うのがエアコンだ。設定温度は25℃を目安にし、下げすぎないこと。
「そもそも車内が暑くならないようにすることがポイント。できるだけ日陰に止め、日向に止めるならサンシェードを使って。チャイルドシートの金具やハンドルは熱を持つのでタオルをかけておきましょう」
行楽シーズンを迎え、注意したいのが渋滞だ。
「1mmも進まないのにガソリンだけが減る渋滞は絶対に避けたいところ。混む時間を避けて出発し、カーナビやサービスエリアで渋滞情報を随時チェック」
※女性セブン2013年10月3日号