東京五輪招致を妨害するなど、日本へのモンスタークレーマーと化した韓国だが、厄介なのは国際社会が韓国の言い分に耳を傾けている現状だ。先の国連総会で注目されたのが、安倍晋三首相と韓国の尹炳世外相のスピーチだった。
安倍首相は持ち時間の約半分を「女性の人権」にあて、日本社会での女性の積極的登用などを表明した。
それに対して、韓国メディアは早くから「国連総会で慰安婦問題に言及検討」(朝鮮日報9月15日付)などと打ち出し、安倍首相の後に登場する尹外相が、“国連の場でいかに安倍首相の足を引っぱるか”に沸き立っていた。
今回の国連総会のテーマは「女性」と「人権」であり、慰安婦問題が注目されるのは必然だった。元ニューズウィーク記者でアジア情勢に精通するレノックス・サミュエルズ氏はいう。
「日本は慰安婦問題において欧米では相当不利な立場に置かれている。韓国が仕掛けた長年の広報活動戦争によって、片方の言い分を聞き続けることでそれが『事実』になってしまった。いま日本の前に立ちはだかる世界的な認識の山は、エベレスト級だ」
※週刊ポスト2013年10月11日号