番組が終わって約1週間、『あまちゃん』が見られなくて寂しい、イライラする、気分が落ち込む…そんなあなたは、「あまロス症候群」かも?
「喪失体験という意味では、あまロスとペットロスは同じ。喜びや楽しみがなくなって落ち込んでしまう状態が“ロス”という状態です」
そう話すのは、心理カウンセラーで日本ペットロス協会代表理事の吉田千史さん。ペットロスの立ち直り方は、症状により個人差はあるが次のような共通プロセスがあった。
「まずペットを失った直後は、ショックで事実が認められず、何も手につかない状態に陥ります。その段階が過ぎ、現実を認める段階になると深い悲しみが押し寄せてきます。このとてもつらい時期を乗り越えるとちょっと楽になって楽しいときの思い出が蘇り、あの子と暮らしてよかったという感謝の気持ちも湧いてくる。
そうなったら回復期に入ったといえます。このプロセスには個人差があり、早い人は1週間で立ち直りますが半年くらいかかる人もいます。連続ドラマの場合も同じなので、しばらくすれば抜けられるでしょう」(吉田さん)
なるほど、今のこの寂しさは第一段階といえそうだ。しかし、この状態から抜け出すにはどうすればいいのか?
「ペットロスから早く抜け出そうと、すべてのグッズなどを処分する人がいます。極端な場合、つらくて引っ越す人までいるのですが、急激に痕跡をなくすのは、実は後をひきやすい。失って悲しいのは自然なこと。
だから充分に悲しむ作業も大切で、そこで悲しめないと長引く可能性があります。『あまちゃん』の場合も再放送やDVDなど、再び見られるならば、ある程度、自分が納得するまで見るのもいいでしょう」(吉田さん)
※女性セブン2013年10月17日号