週末ともなれば、全国の県庁所在地や有名観光地のどこかでフルマラソン、ハーフマラソンの大会が行われ、ランナー人口は1000万人とも。とにかく日本各地で空前のランニングブームが巻き起こっているのだ。
なかでも、ランナー数が群を抜いているのが、東京・千代田区の皇居外周。
2007年から開催されている東京マラソンが大きなきっかけだった。以来、日に日にランナーが増加して、現在では、平日午後6~9時までのわずか3時間に、約4000人もが集まってくるという(千代田区調べ)。1日1万人のランナーが走っていると報じられたこともある。
人気の理由は、信号がないので途中で小休止することもない。さらには、皇居1周が5kmと計算しやすいこと。また、高低差が30mと、ほどよいアップダウンで、走り始めの初心者向きということ。さらに皇居の外周は警察官が要所要所に立っているから夜間でも安心して走れるということも人気の一因だ。
都心で交通の便もよく、付近にはシャワールームやロッカーを完備した施設も充実しているので、周辺のオフィスビルで働くOLたちも利用しやすいのだろう。早朝、夜間を問わず河川敷コースなどに比べて、華やかなランニングウエアに身を包んだ女性たちが多い。
※女性セブン2013年10月17日号