10月12日に、ニンテンドー3DSソフト『ポケットモンスター X・Y』が発売されたが、いち早く手に入れようと店舗の前に行列を作っていたのは、子ども達だけでなく大人も多数いた。中には抽選のジャンケンで子どもに負けて、泣き出してしまう“大人げない”大人もいたという。
ポケモンに限らず、本来、子ども向けのゲームに大人が熱中するケースは少なくない。たとえば、トレーディングカードを用いたアイドルオーディションゲーム『アイカツ!』(アーケードゲーム)にハマる大人の男性は「アイカツおじさん」と呼ばれている。
このゲームのターゲットの中心は女子小学生だが、彼女たちからみて、「アイカツおじさん」はどう見えているのだろうか。小学3年生のAさんはこう語る。
「大人の人たちも、私たちと一緒のような遊び方をしているんじゃないかなぁと思います。カードが補充されるタイミングでゲーム機に並んでいる人も、小学生だけじゃなくて、大人の人もいっぱい見かけますよ。たまに、たくさん人が並んでいるときに、大人の人とダブったカードを交換したこともあります。
でも、学校が終わってから、アイカツをしに行くと、大人の人がずっと占領してることも増えました。後ろに並んでもどいてくれないので、店員さんにどいてもらうようお願いすることもあります」
一部の大人のプレイヤーが子ども達に迷惑をかけており、当の「アイカツおじさん」の中でもそれを問題視する声が上がっている。アイカツプレイヤーのBさん(24歳・男性)が語る。
「残念な話なのですが、アイカツおじさんの中には、後ろに人が並んでいるのにコンティニューしたり、関連商品の買い占めやカード掘りを行なっているマナーの守れないプレイヤーがいることは事実です。彼らを“闇のアイカツおじさん”と揶揄する風潮はありますが、小学生のプレイヤーも列を作って、静かに待っているのだから、僕たちも見習わないといけないですよね」
ネット上では大人のアイカツプレイヤーを「アイカツおじさん」と呼ぶ一方で、本来のターゲット層である女子小学生プレイヤーは「幼女先輩」と呼ばれている。やはり“先輩”に迷惑をかけるべきではないだろう。