ついにドコモからもiPhoneが発売され、今冬のケータイ商戦はスマホ商戦と化した。5割にも迫るスマホ普及率(IDCJapan調べ 2013年6月)は今後、ますます伸びていくだろう。だが、そんななかスマホに背を向け続ける人たちも少なくない。日本が生んだガラケーをこよなく愛する人々の“心の叫び”を聞いてみよう。
パタッと開いてボタンを押す。その操作に慣れきったガラケー派には、スマホの魅力がわからない。他人が使う様子も目に障る。
「あんなの電話とは言えない。耳をあてれば口が遠いし、口を近付ければ耳から離れる。どうやって話すの」(53歳、自営業)
「スマホの奴から勝手に電話がかかってくる。カバンに入れておいたらいつのまにか発信していてと言い訳されるけど、迷惑」(63歳、会社役員)
「スマホを使ってる若い子は、電池がもたないとかで、いつでも充電してるよね。あれじゃ固定電話と変わらないよ」(62歳、元銀行員)
「うちの子を見てると落としやすいし、画面が割れやすい。修理に2万円もかかるって聞いてエッと思った」(58歳、主婦)
なかにはこんな厳しい意見もあった。
「小さな画面に見入って人差し指で操作して……電車の中で、スマホでゲームをやっている奴を見ると、他人ながら心配になる。スマホは人間を、日本をダメにするよ」(59歳、印刷業)
※週刊ポスト2013年11月8・15日号