俳優・岸部一徳(66才)がご近所トラブルの渦中にいる──。トラブルとなっているのは、岸辺の妻・A子さん(65才)と同じマンションに住むB美さん(61才)。事件が起きたのは、B美さんのその娘・C代さん(36才)が泊まりがけで遊びに来た時のことだった。C代さんがこう説明する。
「来客用の駐車スペースを使おうとしたら、A子さんの車が停めてあったので、しかたなく、彼女の部屋に伺いました。その時は“わかりました”と言って、すぐにどけてくれたんですが、翌日、誰がやったのかはわかりませんが、私の車に“死ね!”“バカヤロー!”って書かれた紙がいくつも貼ってあったんです。それだけじゃありません、車体にはいくつも引っ掻いたような傷がついていました」(C代さん)
その後、A子さんはB美さん・C代さん母娘が聞いてもいないのに、「私はやっていないわよ!」と会う度に言ってきたという。そして、ここからA子さんとB美さんの関係は大きく悪化していった。
「マンションの通路や入り口で顔を合わせる度に“死ね!ブス!”“いつまで住んでんだ! バカ!”といつも罵声を浴びせられました」(B美さん)
娘や孫に危害を加えられるかもと心配したB美さんは事態を改善しようと、A子さんと話し合うことを決意。2010年7月16日、B美さんはマンションの入り口でA子さんの帰りを待った。
「A子さんは車で帰ってきたので、私は“岸部さん、お話があります”と、二度声をかけたんです。もちろん、運転席にいたので私の声が聞こえなかったのかもしれませんが、私の姿には気づいていました。それなのに彼女は何も言わずに車をそのまま前進させてきたんです。慌てて避けようとしたんですが、車のバンパーが膝に当たってしまったんです」(B美さん)
痛みと恐怖に怯えるB美さんに、A子さんは謝るどころか「ヤクザみたいなことしやがって、このやろう!」と捨て台詞を吐き、部屋へと帰っていった。
この時すでに、A子さんの一連の言動を警察に相談していたB美さんは、すぐに110番通報。駆けつけた警察官と一緒に岸部宅を訪れたが、A子さんは事情聴取に応じることさえなかった。
「警察のかたは“刑事事件として扱う”と言ってくれたのですが、なかなか捜査が進展しないので、被害届を取り下げて、治療費と慰謝料あわせて約500万円を求めて民事で訴えることにしました。判決が出れば自ずと彼女も引っ越してくれると願って…」(B美さん)
翌2011年3月から裁判が始まった。その様子は『週刊女性』に取り上げられ、岸部自ら同誌のインタビューにも応じ、<家内が車を出そうとしたら、先方が出てきて「当たった、当たった」と>と弁明した。しかし今年4月、B美さんの主張が認められ、およそ23万円をA子さんが支払うという賠償命令が下った。納得できないA子さんはすぐに控訴。しかし、10月19日に控訴は棄却され、判決は確定した。
B美さん・C代さん母娘は当初、A子さんの夫である岸部とも話し合いたいと考えていたが、裁判が始まるや彼はマンションから逃げ出してしまったという。
「あそこの夫婦げんかはものすごいですよ。岸部さんが奥さんを外に放り出した時は、一晩中奥さんがドアを蹴飛ばしながら“開けろ、コノヤロー!死ねー!”って怒鳴り散らしたり、そうかと思えば、夜中に岸部さんがマンションのゴミ捨て場の中でじっと隠れていたこともありました」
岸部夫妻を知る芸能関係者はこう言う。
「あの夫婦は六本木にあるバーのカウンターで偶然出会って結婚したんですが、当時の岸部さんは『ザ・タイガース』を解散して、音楽活動から身を引き、俳優に転身しようとしていた頃でした。仕事に恵まれず、生活的にも苦しい中、3人の子供を育ててくれた糟糠の妻ですから、最初はかばおうとしたんだと思います。
でも、もういい加減耐えられなくなったんでしょうね。ご近所トラブルからも妻からも逃げ出したんでしょう。今回、判決が出て、賠償命令が出たことで離婚も決意されたそうですよ」
岸部の所属事務所に話を聞いたが、離婚について否定も肯定もしなかった。
※女性セブン2013年11月21日号