ほとんどの医療関係者は、病気と闘う患者のために、寝食を忘れて治療にあたっているのですが…。まったく逆の、いい加減な病院、スチャラカ医者や看護師の話も巷にあふれているようで、そんな体験を聞きました。ここでは43才パート女性が熱が出た時の話です。
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そりゃあ、私だって女ですもの。1才でも若く見られりゃあ、悪い気はしないわよ。でも、時と場合ってもんがあるでしょう。あれは忘れもしない、今年の春先。前夜からなんとな~く、体が鉛みたいに重くなって嫌な予感…。
翌朝、目が覚めたときには39℃の高熱と猛烈な節々の痛みに襲われ、七転八倒。地べたを這うようにしてようやく辿り着いたのが近所の内科医。案の定、検査の結果はインフルエンザだったんだけど、次の瞬間、医者から出た言葉に思わずひっくり返りそうになった。“タミフル出すけど、あんた学生さん?”。
“へっ? あ、あの、私ですか?”。最初はおじいちゃん先生のギャグかと思っていたんだけど、なんと、真顔のまま“今、女子高でも流行ってるからねぇ”と、のたまうから2度ビックリ。
しかも、私ってば若い頃から老け顔だったし…。てか、目の前の問診表にしっかり43って書いてますケド。“いやだ先生、私、もう四十路ですよ”と言うと、“えっ、もうそんなになるの。ギャハハハハ!”だって。まわりの看護師さんたちからは“若く見えてよかったですね”なんて失笑されるし。
この日、私の熱がさらにヒートアップしたのは言うまでもありません。
※女性セブン2013年11月28日号