今年6月に新体制となり、新たなスタートを切ったフジテレビだったが、凋落に歯止めがかかる様子はない。看板番組の終了、キラーコンテンツでの「やらせ発覚」と、まさに「泣きっ面に蜂(8)」状態。近年の視聴率の低迷も悲惨の一言である。
「楽しくなければテレビじゃない」というキャッチフレーズのもと、黄金時代を築いてきた「民放の絶対王者」の姿は、そこにはない。
1982~1993年に12年連続、2004~2010年に7年連続で、「視聴率三冠」(ゴールデンタイム、プライムタイム、全日)を獲得したが、昨年はテレ朝の躍進で3位に転落。さらに今年8月の平均視聴率では、『半沢直樹』を大ヒットさせたTBSに抜かれ、ついに4位に転落した。
「冗談抜きで『振り向けばテレビ東京』ですよ。“民放のお荷物”とまでいわれていたテレビ朝日に負けた時に、“こんなの一時的だ”と強がっていた上層部も、今ではさすがに危機感を抱き始めているようです。遅すぎますけどね」(フジテレビ局員)
※週刊ポスト2013年11月22日号