1988年から1992年に社会人になった世代、俗にいう「バブル入社」世代は約850万人いる。
三菱総研が毎年実施する「生活者市場予測システム」の2011年調査によると、「高級フランス、イタリア料理店に友人と行く」との設問に「YES」と回答した割合は、バブル組が最も高い。同研究所の片岡敏彦・主任研究員はこう指摘する。
「年収が高くなるほど『YES』の割合が増えるのがバブル世代。所得が低いうちは我慢していても、高くなればブランド消費に目覚める傾向が最も顕著な世代です」
さらにその傾向が強いのが「バブル組女子」と語るのは、自らもバブル組でマーケティングライターの牛窪恵氏(45)。
「若い頃、デートや職場の接待研修で料亭や高級バーに連れていってもらった彼女たちはそれからずっと本物志向。チヤホヤされた成功体験もあり、子育てが落ち着き始めた今、『私はまだイケてる』という思いを強く抱いています」
※SAPIO2013年12月号