遅い夕食は肥満のもと。と思っていても、生活スタイルを変えるのは大変だし、早めに夕食を食べても、夜中にお腹が空いてしまう…。本当に、夜ご飯が遅いと太りやすいの? このことについて生活習慣病総合研究所所長で医学博士の工藤一彦さんが次のように話す。
「夜遅い夕食が太るということは基本的に正しいです。食事をしたあとは寝るだけなので、摂取したカロリーのほとんどが、脂肪になります。さらに、昼食から夕食までの時間が空きすぎると、体は一時的な飢餓状態になり、次に入ってきたカロリーを脂肪にして蓄えようとする。まさに肥満の負のスパイラルですね」
朗報となる新常識は…。
「夜遅く食べても太りにくくする方法ならあります。それは“分食”。まず、夕方5時を目安に、200kcal程度の軽い夕食をとります。200kcalとは、およそおにぎり1個とゆで卵1個、サラダ1パック。そして夜食には、肉類や魚介類などの主菜と、野菜や海藻類、イモ類などの副菜を。
このように、2度に分けることで一日の最後に摂取するカロリーを抑えることができるんです。ただし、2回目の夕食には、脂っこい料理はなるべく避け、グリルやスチーム料理を選びましょう」(工藤氏)
さらに甘いものにも食べるタイミングがあるという。
「甘いものは、間食のおやつではなく、食後のデザートに食べるのがおすすめ。空腹時に甘いものを食べると、血糖値が急激に上昇し、血糖値を下げるためにインスリンが大量に分泌されますが、インスリンには脂肪を蓄える働きもあるんです。食後であれば、すでにインスリンがある程度分泌されているので、脂肪を蓄えようとする働きが低くなります」(工藤氏)
※女性セブン2013年11月28日号