日本には多くの“出来レース”が存在する。誰が一番ウケたかを競うはずのお笑いコンテストも、ガチンコ勝負とはほど遠い。最近も、「やる前から結果が決まっていたのでは」と思える事例が続出している。
某有名コンテストが終了する際には、第1回から出場し続けていたのに一度も優勝できなかったベテラン漫才コンビが、特に大ウケしていたわけでもないのに優勝。番組では「有終の美」と盛り上げたが、ネット上では“脚本通りかよ!”と散々に叩かれていた。あくまで厳正な審査の結果と信じたいところだが、視聴者の目は懐疑的だ。
また、別のコンテストは、審査方法自体が出来レースを生みかねないものだった。お笑いタレントが多く所属する事務所のマネージャーがいう。
「そのコンテストの審査は“芸人仲間による投票”というものでした。こんなやり方で公平なジャッジができるのか……と思っていたら案の定でした。
決勝で2組が対決したのですが、明らかに会場を沸かせていた中堅事務所のコンビではなく、スベりまくっていた大手事務所所属のベテランコンビが大差で優勝した。審査する芸人たちのほとんどが、そのベテランコンビの後輩で、普段から飲み代やらを奢ってもらったりしてるんですから、そりゃそうなるでしょ!」
※週刊ポスト2013年11月29日号