「うたプリ」の愛称で女性を中心に大人気のPSP用ゲーム『うたの☆プリンスさまっ♪』。作曲家志望のプレイヤーが、アイドル志望の男の子と一緒になってデビューを目指すべくアイドル育成学園で過ごすというストーリー。2010年にゲーム第1作をリリースして以来、アニメ化やCD展開などメディアミックス戦略を行なっている。
神宮寺レン、黒崎蘭丸、一十木音也、一ノ瀬トキヤ……と多くのキャラクターが人気となっているが、10月中旬。彼らが「シャイニング事務所」(※同作中の架空の事務所)の「公式アカウント」としてTwitterに登場し話題を呼んでいる。すでにそれぞれのキャラクターのフォロワー数は17万人を超えるなど、爆発的な人気となっている(Twitterは2014年2月までの期間限定)。
『うたプリ』にどっぷりハマっているという女性Aさん(24歳・広告代理店勤務)は、このTwitterアカウントが、いかに画期的なものか力説する。
「今までキャラクターになりきったファンがアカウントを作っておしゃべりすることはあった。でも、そのキャラクターが生きているかのように、公式で登場するなんて凄く画期的だと思います。
そのうえでキャラ同士がリプライを飛ばし合ったりしているのも、まるで生きているみたいで興奮しますね。ファンのツボを上手く押さえていると思います」(Aさん)
例えば、神宮寺レンが、〈さて時間かな。これから雑誌の取材なんだ。〉〈2人で取材をうけるなんてシャッフルユニット以来かもしれないね。〉とツイートすると、カミュが〈舞台もありますし、今後また増えることでしょう。〉とリプライを飛ばしている。こうしたやりとりが、まるで「生きているみたい」と評判なのだという。
また、Aさんは仕事柄、広告的な効果についても画期的だと述べる。
「キャラクターを生きた人間のように扱うのは、広告効果も抜群だと思います。次々と新しいアニメやゲームが登場するなかで、一つの作品にハマり続けるのは難しい。でもキャラがそこに居るような感覚が得られると、離れられなくなりますから。
それぞれのキャラになりきって運営サイドがツイートしているんでしょうけど、まんまとその戦略に踊らされています(笑)」(同前)
現在も「うたプリ」アカウントのフォロワーは増加中だ。