SNSが多くの人に広まりましたが、ちょっとしたことで「炎上」してしまうこともあるようです。中には「なんでこれで…」と首をひねってしまうような例もあるとネットニュース編集者の中川淳一郎氏は語ります。
* * *
SNSで何か発言をすると、それは世界中に対して発言したことを意味します。今年の夏以降、冷蔵庫に入った姿や線路に入る姿をSNSにアップした人に非難が殺到する例が相次いだのはこのためです。
自分としては面白いと思ったり、うれしいと思ったことでも、ネット上の誰かにとっては不快になるかもしれません。
皆様の中には海外のスターやドラマが好きなかたも多いと思われますが、これが案外火種になりがちです。というのも、ネット上では特定の国のことが大嫌いなかたがたが多く、彼らはそうした国に好意的な発言をする人を監視しているからです。
最近「こんなことで非難するかよ」と思ったのが、「ビビンバ騒動」です。とあるツイッターユーザーがビビンバの写真をツイッターにアップし、「締めにビビンバ丼」と書いたところ、突然「売国奴だな」と別のユーザーから絡まれたのでした。その後、このユーザーはビビンバの写真について「ツイッターで公開する必要なし。日本人の洗脳が目的」とも書きました。
こういうかたがたにとっては、ビビンバやキムチなどを紹介すると、「売国奴」になり、「日本人を洗脳しようとしている」ということになるようです。言論弾圧みたいですが、ネットで特定の国をホメたり紹介するとこうしたかたがたから絡まれる恐れはあると思っておいてください。
※女性セブン2013年12月19日号