2013年ほど、韓国の反日話題に事欠かなかった年はない。『悪韓論』がベストセラーとなっている元時事通信ソウル特派員の室谷克実氏に、この1年の国内の反日事例を紹介してもらった。
まずは、2年ほど前から始まった「旭日旗」批判キャンペーンが過激化。7月末のサッカー東アジアカップの韓国側サポーター席に「歴史を忘れた民族に未来はない」の横断幕が出たのも、日本のサポーターが掲げた旭日旗への難癖。
いまや日本男子サッカーチームの青のユニフォームに入ったかすかな放射状の模様を見て「旭日旗のデザインだ」と怒り出すレベル。9月には、与党議員が「旭日旗など日帝を象徴するマークや服の製作や公共の場所での使用を禁じる」法案を提出した。
サッカー東アジアカップの後、日本政府が「旭日旗に問題なし」の見解を出したのを待っていたかのように、8月になって地上波TVに出演した韓国人コメディアンは(福島産という)サクランボを片手に「(東アジア杯で)旭日旗を振っていた奴等が食べるべきだよ」と言って、大うけ。しかし、そのサクランボは、赤紫色のアメリカンチェリーだった。「福島の痛み」も理解できない野蛮なヘイト・ギャグではないか。
韓国大手新聞の鳴り物入りの前宣伝に乗ってベストセラーになったのが『千年恨 対馬島』なる小説。「独島(竹島)を守るために、対馬領有権を主張して逆攻勢を」という政権与党の主張に沿った国策大衆小説で、4月に出版された。「対馬の神社はすべて半島を向いて建っている」という作家の言からして大嘘・お粗末。
※週刊ポスト2013年12月20・27日号