「株主優待だけで生活する男」として、一躍、話題の人となった桐谷広人さん。以前から、マネー誌では「財テク棋士」「日本一の優待株投資家」として有名だったが、株主優待を使うため都内各地を自転車で疾走するといったユニークなライフスタイルが明らかになり、認知度が一気にアップ。穏やかで福々しい笑顔と相まって、全国的に人気が沸騰中だ。
そもそも、株主優待とは企業が株主に対して行うサービスのこと。通常、自社の商品やサービスを、無償あるいは割安で使えるように、商品や商品券などを株主に対して提供する。これだけ聞くと、株主優待だけで生活するのは不可能に思える。が、桐谷さんは紛れもなくそれを実現している。その秘密は、昨今の優待のバリエーションの豊富さと株式の配当金にある。
「私の場合、優待品として、お米や食材、調味料などが大量に届きます。お米だけで年間100kgを超えます。その上、吉野家や居酒屋のコロワイドといった外食産業から食事ができる優待券もたくさん届くので、食べきれないほどです。余った分は実家に送ったり、人にあげたりしています」(桐谷さん・「」内以下同)
さらに、洋服や生活用品からスポーツクラブや映画鑑賞などの趣味やレジャーまで、すべて優待で賄えるという。では、現金はどうするのか?
「最近はクオカードやギフトカードを送ってくる企業が増えました。それを金券ショップで換金してもらいます」
※女性セブン2013年12月26日・2014年1月1日号