電話帳に登録されている男性の名前を姓氏研究家の森岡浩氏が独自に調査。その結果、最も多かったのは「田中実」さん。日本でもっとも多い名字で全国推定200万人いる「佐藤」さんではなかった。
「名前の読み方では“ひろし”が最も多かったのですが、漢字で書くと『宏』『博史』『比呂志』などバリエーションがたくさんある。漢字だけで見れば『実』が最多で、次が『清』でした」(森岡氏)
さらに、名字と名前には相性があるという。
「『実』が『佐藤』や『鈴木』ではなく、日本で4番目に多い『田中』と結びついたのは、“田の中で実る”という、農耕民族・日本人を象徴するような名前だったからではないでしょうか。ちなみに第2位は『鈴木茂』なのですが、鈴木は名字に『木』がつくためか、『実』より『茂』の方が“相性”がいいようです」(同前)
ちなみに3番目は『鈴木実』。『佐藤』が登場するのは4番目で、名前は『佐藤清』だった。
※週刊ポスト2014年1月17 日号