セルフ式うどん店が続々と増え続けるなど、うどんが人気だが、意外に知られていないうどんの県民性がある。まずはうどんのつゆの境界線について。新幹線の駅で食べるうどんのつゆは、JR米原駅で関東風から関西風の薄いつゆに切り替わるという。うどん研究家の蓮見壽さんが解説する。
「カップうどんの『日清のどん兵衛 きつねうどん』の東西の境界線は、関ケ原(岐阜県南西部)。関ケ原を起点に東用(かつおだし)と西用(昆布だし)の商品が発売されてます。北海道地方には、利尻昆布を使用したシリーズもありますよ」
うどんといえば、讃岐うどんが人気の香川県が有名だが、1世帯当たりの生そば・うどん年間支出額は全国平均(3563円)の約2.1倍(7496円※1)。うどん用小麦の使用量は5万9643t(※2)と、ぶっちぎりの1位。名実ともにうどん県といえる。
「第2位は支出額なら群馬(4925円)。小麦の使用量では2位が埼玉(2万4720t)で3位が群馬(1万7523t)。うどんは西の文化と思っている人も多いのですが、関東でもたくさん食べられています」(蓮見さん)
※1 平成22~24年平均 総務省「家計調査」(2人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(H19年4月1日時点)ランキング
※2 平成21年度 農林水産省「米麦加工食品生産動態等統計調査」
※女性セブン2014年1月23日号