東京都知事選に旋風を巻き起こした細川護熙氏と小泉純一郎氏の“元首相連合”。では、細川元首相が都知事に就任すると何が起きるのか。細川氏がひそかに意欲を見せているのが、都知事就任直後の「電撃訪中」だ。
「細川さんは東京五輪を成功させるためには中国の協力が欠かせないと考えていて、いつまでも首脳会談をしようとしない安倍首相には疑問を持っています。小泉さんも、中国との関係は改善すべきというところで一致している。都知事に就任すれば、すぐにでも訪中して関係修復に動きたいと話しています」(細川氏側近)
さらに、円(まどか)より子・元参院議員は次のように話す。
「小泉さんが総理在職中、8月15日に靖国神社を参拝したことで中国との関係が悪化。そのときに官邸からの頼みを受けて細川さんが内々で中国と調整を行なったのです。細川さんは当時の江沢民氏や胡錦濤氏とも親しい間柄で、そうした人脈はいまも生きている」
安倍首相がなし得なかった「日中首脳会談」を首相の頭越しに都知事がやってのけるようなことがあれば、一国の首相としてのメンツはたちまち潰れてしまうだろう。
※週刊ポスト2014年1月31日号