昨年のセ・パ交流戦で優勝したチームを覚えている人はどれほどいるだろう(答えはソフトバンク)。
交流戦の成績はリーグ戦に反映されるが、勝率1位で優勝しても、スポンサー賞金5000万円以上の意味はない。交流戦を頑張っても仕方ないとあからさまに力を抜く球団もある。交流戦に緊張感を持たせるために、優勝チームには日本シリーズへの参加権利を与えてはどうか。
交流戦は2005年スタート時の36試合(1チームあたりホーム3試合、ビジター3試合の全12カード)に戻す。CS(クライマックスシリーズ)は廃止し、日本シリーズはセ・パの優勝チームと、交流戦優勝チームの3球団によるトーナメント方式で行なうこととする。「交流戦王者とリーグ制覇が同一チーム」というケースは、従来通り2チームで決戦してもいいし、交流戦2位チームを繰り上げてもいい。
ペナントと短期決戦の交流戦では試合数に差があるので、ペナントの優勝チームには1勝のアドバンテージが与えられる。トーナメントの対戦はくじ引きでもいいが、オールスターで負けたリーグのチームが、交流戦王者と当たるという形でどうか。そうすれば、お祭り要素の強いオールスターにも緊張感が出て、面白さが増すだろう。
※週刊ポスト2014年2月14日号