2014年のバレンタインについて20~59歳の女性に用意するチョコの種類について聞いたところ「本命チョコ」(34.4%)、「義理チョコ」(34.8%)、「自分チョコ」(25.5%)、「友チョコ」(17.0%)となった。前年と比較して本命と義理は減少しているが、女友達への「友チョコ」が2.2ポイント、自分へのご褒美「自分チョコ」が4.5ポイント増加して多様化がすすんでいるのがわかった。(ライフメディア リサーチバンク調べ)
多様化しているのは贈る相手だけではない。チョコレートそのものも有名ブランドだけでなく、健康に気を配る男性の好みに合わせたヘルシーな商品など多種多様になっている。しかしチョコレートには、特別なブランドや特殊な機能性を強調したものでなくとも血圧を下げる作用がある。
ドイツのケルン大学は、血圧が高めの男女44人を2群に分け、一方はダークチョコレート、もう一方はホワイトチョコレート(ポリフェノールなし)を毎日6.3gずつ摂取させる実験を行った。その結果、ダークチョコレート摂取群では体重や血糖などは変わらず、血圧が約3mmHg下がったという結果が得られた。
ダークチョコレートとは一般に、カカオ分70~90%の低糖のチョコレートのこと。社内に自社商品の「試食コーナー」がありダークチョコレートを摂る人が多いからか、社員の血管年齢が若い結果が出たと森永製菓・菓子マーケティング部の八木格さんはいう。
「ダークチョコレートは非常に人気があります。チョコレートをよく食べるせいか、あるテレビ番組の企画で、30代以上の社員9名の血管を調べたところ、高血圧はゼロ。血管も年齢のわりに、しなやかで若々しいという結果が出たんですよ」
ダークチョコレートをどのくらいの分量、どんな食べ方をしたら効果的なのか、東京医科大学病院の助教、椎名一紀さんと前出の八木さんにポイントを教えてもらった。
【1】ポリフェノール補給は1日1かけでOK
「カカオポリフェノールが豊富なダークチョコレートなら、1日1かけ(6.3g)程度で十分。一度にたくさん食べるより、少量を継続する方が有効です」(椎名さん)
【2】“ちょこっと食べ”を毎朝の習慣に
「食べる時間を決めると習慣化しやすいでしょう。朝摂れば、その日のうちにエネルギーを消費できますから、肥満にもなりにくいというメリットもあります」(椎名さん)
【3】チョコは受験生の味方!? 記憶力&集中力アップも
「チョコレートに含まれる『テオブロミン』は、集中力・記憶力・思考力を高めるほか、リラックス効果があると言われています」(八木さん)。受験生のラッキーフードになるかも?