コンビニやスーパー、小売店などのレジで働く店員は、お客さんがいない暇な時でも基本的に立って来客を待っているが、これについて意見を呈した読売新聞が運営する質問サイト「発言小町」内の投稿が話題になっている。
2月26日に投稿された質問は、「レジや販売、座っていてもいいと思いませんか?」というタイトルのもの。現在34歳の専業主婦で、20代の頃に化粧品の販売職についていたという投稿者は、当時からずっと思っていたこととして、「レジや販売だって座っている時間があってもいいのではないか」と投げ掛けている。
投稿者が働いていた職場では、勤務時間内は全員立っていることを命じられていたそうで、
掃除や在庫補充などにあたる時間があるなかでも、やはり何もすることがなく「ぼーっとしてる」こともあったとのこと。そして、事務職に移ってからは、「今は座ってお茶が飲めるけど、あの頃は水分補給でさえ許されなかった」と思い出すこともあったようだ。
そんな経験を経て、販売だからといってずっと立っているのではなく、暇な時間には座っていても考えるようになったとしており、「もし、座っていられる販売業が増えたら、体が弱い方も数時間働けたり、販売業を敬遠してた方も働く事が出来るのではないかと思います」と利点も挙げている。
この質問を受け、コメント欄にはさまざまな意見が登場。賛成派からは、
「私も『仕事のないときは座ってていいのに』と思う派です。店員さんがボーっと突っ立ってるお店ってすごーく入りづらいですし」
「外国(どの国でも)では販売員たちはみんな座っています。必要以上に疲れさせる理由はどこにもないはずです」
などの声が書き込まれている。販売職の経験者は、特に共感する人が多いようで、海外の事例を挙げて同意する声も多数見られる。対して、反対派の意見は、
「客からみたら、あまり良い印象ではありませんわね」
「お店に入った時、店員が立っている店と座っている店。どちらの方が購買意欲が湧きますか? 私なら明らかに前者です」
など。お客さん目線での意見が目立つのが特徴的だ。
この投稿の内容は、2ちゃんねるのまとめサイトやツイッターにも広く拡散。座りたいけれど、見つかったときのことを考えると…という意見が多いようだが、実際のところ、利用者がサービス業に携わる人に求めるのは、「心から、いつでもお客様をお迎えする体勢」が理想。そのことを考えると、いつもニコニコのアイドルのプロ根性は凄いといえるのかもしれない。