日本に住む韓国人女性が日本人男性と結婚したり、付き合ったりするケースは珍しくない。彼女たちはなぜ日本人男性を選んだのか。『日本人が知っておくべき嘘つき韓国の正体』(小学館ポスト・サピオムック)にも寄稿しているフリーライターの張赫氏がレポートする。
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日本に来て約30年になるという韓国人女性、ハン・ヨンスクさん(仮名、50)は、26歳のときに日本人男性と結婚し、現在は飲食店のオーナーをしている。 ハンさんは開口一番、「まさか日本人と結婚するなんて、思ってもいませんでしたよ」と笑う。
「1970~1980年代は日本が好きなんていう言葉はご法度でした。だから、実際に日本に来たときもこの国が好きになれるのか不安でした。でも、日本人男性と付き合って実際に結婚したら、優しいし、楽でした。韓国人男性は付き合うまでは尽くしてくれるけれど、結婚後は“釣った魚には餌をやらない”人が多い。日本人にもそういう人はいるかもしれないけれど、韓国人よりは少ない印象があります」
優しさばかりではなく、もっと韓国人男性のようにグイグイ引っ張ってくれる強さもあればいい、との注文も付いたが、実際に一緒に生活を始めると、もっと良い部分が見えてくるという。
互いに好きで一緒にいるとはいえ、歴史観や領土問題でもめることはないのだろうか。3年間付き合っている日本人男性がいるムン・ヒャンランさん(仮名、33)は、「政治的なニュースが流れるとやっぱり気まずい」という。
「テレビで独島(竹島)の領土問題が報じられたときは、正直気まずかったです。彼氏はいつも私のことを気遣ってくれているのか、毎回『どっちでもいいよ』って言うんです。でも、私は『どっちでもよくないよ。独島は自分たちの領土なのに、(日本は)なんでこんな報道するの?』ってまくしたてたことがありました。しかし口論になったら絶対に最後は向こうが謝るんです。日本人男性って、やっぱり優しいんですよね。だから離れられない。正直、こんなことで仲が悪くなりたくないなって思います……」
政治の都合で煽られた反日も反韓も国民を幸せにしないことは明らかだ。
※SAPIO2014年4月号