洋食の定番として、また家庭料理として世代を問わず好まれてきたスパゲッティ“ナポリタン”が今、空前の大ブームに!
「ナポリタンは、戦後、横浜『ホテルニューグランド』の総料理長・入江茂忠さんが考案したとされています」と起源を説明するのは、日本ナポリタン学会会長の田中健介さん。
「昭和20年、このホテルにGHQ本部が置かれると、外国の食材が大量に持ち込まれました。入江さんはその素材を使って、日本人に合うメニューを考案。ナポリタンはそのひとつ。そこから横浜の喫茶店へと広がっていきました。イタリアのナポリとは関係なく、横浜が発祥の“日本食”なんです」(田中さん)
そんなナポリタンが、今再注目されている理由は?
「喫茶店の数が減り、ナポリタンの存在が危うくなってきたのを懸念し5年前に日本ナポリタン学会を設立。そして2012年、ナポリタンをパスタの本場イタリア・ナポリに逆輸出。それが話題となり、2013年には『カゴメナポリタンスタジアム』も開催。ブームが加速したようです」(田中さん)
カゴメナポリタンスタジアムについては、カゴメ広報の菅史乃さんがこう解説する。
「ご当地ナポリタンや地元で人気のナポリタンを全国からリサーチし、ピックアップ。お客様の投票によってグランプリを決めたイベントです。ブームを機にナポリタンのおいしさを再確認していただき、ぜひ家庭でもナポリタンを作っていただきたいですね」
※女性セブン2014年4月3日号