「夢見続けていたので、かなって嬉しい。宝塚らしい男役になりたい。(宝塚歌劇団100周年という)記念の年に入れたことがめちゃめちゃ嬉しい」
明るい未来に目をキラキラと輝かせ、初々しく決意を語ったのは君島十和子(47才)の長女・憂樹さん(ゆうき・16才)だ。
3月29日、兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校では第102期生の合格発表が行われ、憂樹さんは見事合格、歓喜の涙を流した。彼女は昨年も受験したが残念ながら不合格に。リベンジを誓って挑んだ再受験だっただけに、喜びもひとしおだった。そんな愛娘の努力を間近で見守ってきた母・十和子も一緒に嬉し泣きしていた。
熱狂的な宝塚ファンの十和子の影響か、小学生になると憂樹さんは「将来、宝塚に入りたい」と口にするようになった。そして、中学生になると“宝塚予備校”と呼ばれる専門のスクールに通い、本格的に宝塚を目指し始める。
「少しでも力になろうと、十和子さんも宝塚公演のパンフレットに自分の会社(『フェリーチェ トワコ』)の広告を入れて宝塚のスポンサーになるなど、なり振り構わず娘さんを支援していました」(君島家の知人)
迎えた昨年の初受験。だが前述した通り、涙をのむ結果となってしまった。
「十和子さんは“ダメでした…。私のせいで…”と泣きじゃくっていましたね。相当悔しかったみたいで、“来年こそは…”とリベンジを誓っていました」(十和子の知人)
十和子と憂樹さんは母娘二人、前年以上の覚悟で再び宝塚を目指し始める。
「まず十和子さんは、母親譲りで美しい憂樹ちゃんをさらに美しくしようと、厳しいトレーニングで有名なジムに通わせました」(前出・十和子の知人)
もちろん食事にも細心の注意を払った。
「宝塚音楽学校の試験は、化粧が禁止されています。そのため、すっぴんの美しさが求められます。そこで十和子さんは、毎朝、抗酸化作用のあるにんじんを中心にした野菜とフルーツのスムージーを飲ませたそうです。しかも、飽きないように、レシピは毎日変えていたんです。
お弁当も、普通ご飯が入る部分にたっぷりのフルーツを詰め込みました。朝と昼にフルーツを摂ることは、体に酵素を取り入れるのに最適だという理由からでした。夜も炭水化物は少なくして、たんぱく質、野菜中心のメニューで。スープを作るときなどは、“自分と成長期の子供が必要とする成分は違うから”と別々の2種類のスープを用意していたそうです」(前出・君島家の知人)
“美のプロ”である十和子による徹底した食事管理。
「憂樹さんは成長期で育ち盛りですから、その食事管理は相当つらかったみたいですよ。あまりの様子に十和子さんも“私の夢を娘に押しつけてしまってよかったのかしら…”なんて弱音を吐いたこともありました」(前出・十和子の知人)
さらに冒頭で述べたように、憂樹さんは“男役”に憧れていた。そのため、身長も重要となる。
「十和子さんは行きつけの鍼灸整体院に相談して、身長が伸びるような鍼と整体治療を憂樹さんに受けさせたんです。
これは身長が伸びるだけじゃなく、姿勢もよくなり、スタイルも今まで以上によく見えるといった効果もありました」(前出・十和子の知人)
効果は絶大だったようで、憂樹さんの身長は“男役”に適した170cmにまで伸びた。
※女性セブン2014年4月17日号