全国の地方議会で続々と日本の市民団体の請願による「慰安婦問題で政府の誠実な対応を求める意見書」が採択されている。2008年3月の兵庫県宝塚市議会を皮切りに、意見書採択は現時点で少なくとも43件に達している。
米グレンデール市議会が慰安婦像設置を決めた際、推進派のフランク・クィンテロ市議はこう演説した「私が興味深く見ているのはおよそ36もの(※当時)日本の地方議会が『意見書』を採択していたことである。一部を紹介すると宝塚、清瀬、札幌、福岡、小金井、三鷹……などだ。だから我々は正しいことをしていると考える」。
このように、「日本人自身が謝罪と賠償をすべきと認めている証拠」として都合よく利用されてしまうのだ。「慰安婦意見書」を採択した地方議会は以下の通りだ。
2008年
3月/宝塚市議会(兵庫)
6月/清瀬市議会(東京)
11月/札幌市議会(北海道)
2009年
3月/福岡市議会
6月/箕面市議会(大阪)、三鷹市議会(東京)、小金井市議会(東京)、京田辺市議会(京都)
9月/生駒市議会(奈良)、泉南市議会(大阪)
10月/国分寺市議会(東京)
12月/長岡京市議会(京都)、船橋市議会(千葉)、国立市議会(東京)、田川市議会(福岡)
2010年
3月/ふじみ野市議会(埼玉)、我孫子市議会(千葉)、今帰仁村議会(沖縄)、吹田市議会(大阪)、与那原町議会(沖縄)、堺市議会(大阪)
6月/小樽市議会(北海道)、西東京市議会(東京)、南城市議会(沖縄)、豊見城市議会(沖縄)、八重瀬町議会(沖縄)、読谷村議会(沖縄)、多良間村議会(沖縄)、一関市議会(岩手)、高槻市議会(大阪)
9月/士別市議会(北海道)、北栄町議会(鳥取)、八幡市議会(京都)、函館市議会(北海道)
10月/木津川市議会(京都)、大阪市会
2011年
9月/宮代町議会(埼玉)
2012年
6月/宇治市議会(京都)
9月/広陵町議会(奈良)
2013年
3月/京都府議会
6月/島根県議会、城陽市議会(京都)、宮津市議会(京都)
※SAPIO2014年5月号