近年、好調だった韓国経済だが、“技術立国”の嘘は世界中にバレ始めている。
サムスンの2013年のスマートフォン出荷台数は3億1390万台(世界シェア31.3%)とトップ。しかしこれはアップル創業者スティーブ・ジョブズ氏が「コピーキャット」と蔑視したように、物真似による「二番手商法」で、自社開発は失敗続きだ。
昨年、自社開発で送り出した腕時計型端末ギャラクシーギアは、大手量販店の返品率が30%超という大失敗に終わった。
現代自動車は韓国内での苦戦が見え始め、2013年の新車販売台数は前年比4%減という結果だった。
「ウォン安によってシェアを伸ばした北米でも陰りが見えています。昨年起きた新型SUVの雨漏り、燃費性能の水増しなど相次ぐ問題に現代自動車のブランドイメージが失墜しているのです」(自動車業界に詳しい経済ジャーナリストの福田俊之氏)
これまでの韓国企業の躍進を支えてきたのは、「マーケティング」「デザイン」「コスト」の3つだと、みずほ総研アジア調査部主任研究員の苅込俊二氏は分析する。
「韓国企業はかつてウォン安によって価格競争で優位に立つだけでなく、利益を技術開発ではなくマーケティングとデザインに注ぎ込むことでブランドイメージをアップさせ、市場を確保してきました」
だがそうしたブランドイメージすら、実は日本からパクったものが少なくない。
「現代自動車がマークを意図的にホンダに似せたことは、よく知られている話です」(前出・福田氏)
サムスンもCMに桜や富士山(画面には一瞬、南米の山の名前が表示される。富士山に非常によく似た山)を流すなど、日本のフリをしてブランドイメージを高めてきた。事実、2006年の時点では、〈フランス人の67%は三星電子を日本企業だと思っていた〉(中央日報日本語版2006年1月31日の報道)。
※SAPIO2014年5月号