国際情報

韓国「慰安婦は売春婦」サイトに「ゴミチョッパリ崇拝者め」

 韓国で異変が起きていた。ネット上に、韓国人に向けて「慰安婦は売春婦だったことを韓国は認めよ」と主張するハングルで書かれた署名運動のサイトが立ちあがったのだ。

「もうこれ以上、世界に向けて嘘をつくのはやめましょう。元売春婦たち」と題されたそのサイトには、「慰安婦は強制動員ではなく志願募集であり、月平均給与は700~1500円」などと書かれている。サイト制作者は、こういった事実を明らかにする活動に賛同する人の署名を求め、4月16日時点で900人以上が署名した。

 この署名運動サイトの存在が知られるようになると、ネット上の掲示板サイトでは烈火のごとく怒る韓国人のコメントがあふれた。

「狂ったやつら。自発的に(慰安婦に)参加などありえない。脅迫、殺害して参加させたのを、自発的な参加と呼ぶとは」

「ハルモニ(元慰安婦)たちの心に刀を突き刺す行為。発信者を特定して、集会の時に謝罪を要求しよう」

「厚顔無恥な安倍みたいなやつら(『安倍みたい』は韓国ネットの定番悪口)」

「こういうやつら(韓国人)がいるから、日本になめられる。誇りもないゴミみたいなチョッパリ(日本人)崇拝者どもめ」などいいたい放題である。

 騒ぎが広まると、「すぐに身元割れるから安全に気をつけろよ」などと“犯人”探しが始まった。その結果、署名運動のサイトが日本国内のサーバー上におかれ、サイト作成者のコピーライト(著作権者)が日本人風の名前であることがつきとめられた。韓国人の間では、「韓国人のコスプレをした日本の右翼の仕業だ!」として、日本人作成説が有力になりつつある。

 ただし、これで日本人による工作説が確定かというと、そうともいえない。韓国国内で活動するリスクを考え、日本のサーバーを選んだとも考えられるし、コピーライトも本名とは限らない。サイトの文章を読んだ韓国人たちは、執筆者が日本人か韓国人か判断がつかず、当初は韓国人による“犯行”も疑われていた。

「ニューライトだな。元犬のクソ親日派の集まりだ」

 ニューライトとは近年、韓国で注目を集める、客観的歴史観を求める保守系の学者一派であり、彼らの仕業ではないかと取り沙汰された。またサイトに署名した人間のなかには実際に賛同した韓国人も少なからずいたと考えられ、韓国のネット掲示板でも「慰安婦には娼婦もいたし、純粋な被害者もいたというのが俺の考え」といった冷静な意見が散見された。韓国人のなかにも、韓国の一方的主張に違和感を覚える人間がいることは間違いない。

※週刊ポスト2014年5月2日号

関連記事

トピックス

すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・Instagramより 写真は当該の店舗ではありません)
味噌汁混入のネズミは「加熱されていない」とすき家が発表 カタラーゼ検査で調査 「ネズミは熱に敏感」とも説明
NEWSポストセブン
電話番号が「非表示」や海外からであれば警戒するが(写真提供/イメージマート)
着信表示に実在の警察署番号が出る特殊詐欺が急増 今後危惧されるAIを活用した巧妙な「なりすまし」の出現
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”の女子プロ2人が並んで映ったポスターで関係者ザワザワ…「気が気じゃない」事態に
NEWSポストセブン
堀田陸容疑者(写真提供/うさぎ写真家uta)
《ウサギの島・虐殺公判》口に約7cmのハサミを挿入、「ポキ」と骨が折れる音も…25歳・虐待男のスマホに残っていた「残忍すぎる動画の中身」
NEWSポストセブン
船体の色と合わせて、ブルーのスーツで進水式に臨まれた(2025年3月、神奈川県横浜市 写真/JMPA)
愛子さま 海外のプリンセスたちからオファー殺到のなか、日本赤十字社で「渾身の初仕事」が完了 担当する情報誌が発行される
女性セブン
MajiでFukkiする5秒前(時事通信フォト)
2年ぶり地上波登場の広末涼子、女優復帰は「過激ドラマ」か 制作サイドも“いまの彼女ならなら受けるのでは”と期待、“演じることにかつてなく貪欲になっている”の声も
週刊ポスト
昨年不倫問題が報じられた柏原明日架(時事通信フォト)
【トリプルボギー不倫だけじゃない】不倫騒動相次ぐ女子ゴルフ 接点は「プロアマ」、ランキング下位選手にとってはスポンサーに自分を売り込む貴重な機会の側面も
週刊ポスト
YouTubeでも人気を集めるトレバー・バウアー
【インタビュー】横浜DeNAベイスターズ、トレバー・バウアー「100マイルを投げて沢村賞を獲る」「YouTubeは第2の人生に向けての土台作り」
週刊ポスト
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん
《ドバイの路上で脊椎が折れて血まみれで…》行方不明のウクライナ美女インフルエンサー(20)が発見、“危なすぎる人身売買パーティー”に参加か
NEWSポストセブン
公開された中国「無印良品」の広告では金城武の近影が(Weiboより)
《金城武が4年ぶりに近影公開》白Tに青シャツ姿の佇まいに「まったく老けていない…」と中華圏のメディアで反響
NEWSポストセブン
女子ゴルフ界をざわつかせる不倫問題(写真:イメージマート)
“トリプルボギー不倫”で揺れる女子ゴルフ界で新たな不倫騒動 若手女子プロがプロアマで知り合った男性と不倫、損害賠償を支払わずトラブルに 「主催者推薦」でのツアー出場を問題視する声も
週刊ポスト
すき家の「クチコミ」が騒動に(時事通信、提供元はゼンショーホールディングス)
【“ネズミ味噌汁”問題】すき家が「2か月間公表しなかった理由」を正式回答 クルーは「“混入”ニュースで初めて知った」
NEWSポストセブン