週刊誌で「好きな熟女女優特集」といえば、相場は決まっている。名を連ねるのは鈴木京香(45)、高島礼子(49)、米倉涼子(38)といった、最近のドラマでよく見かける主役級の女優ばかり。しかし多くのシニア男性は首を傾げている。
「確かに美人なのは認める。とはいえこれが本当に俺たちの“ど真ん中”なのか。若いやつらはわかっちゃいない」「女は若けりゃいいってもんじゃない。我々が本当に欲情するのは、もっと密やかに美しかったり、もっと生々しくそばにいることが想像できる存在なんだ」──と。
50歳以上だけに聞いた本当にグッとくる女優とは誰か。
NHK朝ドラ『ごちそうさん』。物語の序盤、「ヒロインの杏よりキレイだった」(34・会社員)と若者たちすら驚かせたのが、教師役の奥貫薫(43)である。
「1980年代後半のCMで、空港で号泣していたあの子が、人妻が似合う女優になるとは……。女の成長をこれほどまでに見せつけた人はいないんじゃないか。映画『竜二 Forever』のベッドシーン、良かったなァ……」(51・自営業)
奥貫はじめ、40代は「豊作」である。アネゴ的な魅力が衰えない飯島直子(46)。大胆な濡れ場を披露しつつ清楚さを失わない有森也実(46)。
「スレンダー型に見えて、意外と安産型のお尻と、ぽってりした唇がたまらない。若い頃からファンですが、最近また色っぽくなった」(55・大手メーカー管理職)
長身とクールさで凛とした雰囲気のとよた真帆(46)や、「Vシネ界のシャロン・ストーン」との異名をとったセクシースター・大竹一重(42)。姉・美穂とは全く異なる素朴で柔らかい雰囲気の中山忍(41)などなど……。
独自の色香を持つ熟女が揃っているが、特に異彩を放つのが原田知世(46)だ。
「原田知世の何がスゴイって、『時をかける少女』の頃から、あのふんわりした独特の雰囲気がまるで変わらない。熟女になっても、性的なものをまるで感じさせないことがかえって魅力になっている希有な例です。で、もっとスゴイのが彼女が人妻だったこと。藤谷美紀(40)も近いタイプかな。可愛いままおばちゃんになってる」(52・公務員)
※週刊ポスト2014年5月9・16日号