日本では、100年以上生きてきた「百寿者」が5万人を突破している。2000年に100歳の高齢者を対象に実施した健康・体力づくり事業財団の調査結果では、1日の食事回数は男女問わず「3食きちんと食べる」が圧倒的で、9割を占める。ご飯やパン、麺類などの主食である炭水化物も、やはり9割近くが毎食食べている。その内容は「家族と同じもの」と答えた人が、男性で57.2%、女性で40.9%だ(以下の調査結果もすべて同財団による)。
一番好きなものを尋ねると、1位は果物、2位は魚、3位甘い物、4位刺身、5位寿司と魚が圧倒的な支持を集めているが、ほとんど毎日食べているものを尋ねると、主食、野菜に続いて乳製品がランクインしている。卵、豆・豆製品、海藻類の摂取も多い。
これまでに650人以上の百寿者に対面調査を行なってきた慶応義塾大学医学部老年内科の広瀬信義医師はこう語る。
「乳製品や卵製品は柔らかいので、歯がない方でも食べやすいですよね。なので、これを食べているから長生きとは言えません。また、何を食べていたから長寿なのかの調査はこれからです」
※週刊ポスト2014年5月9・16日号