「今でも本当にこれでよかったのかと葛藤する自分が、どうしてもいるんです…」
苦渋に満ちた表情で、自身が下した決断に関して、そう語り始めたのは、爆笑問題・太田光(49才)の妻で、彼が所属する芸能事務所『タイタン』の社長を務める太田光代さん(49才)。
光代さんは“2人の母親の介護”という問題に直面していた。その彼女が“ひとつの区切り”がついたと明かしてくれた。
2013年8月、東京・府中市でひとり暮らしをする光代さんの母(87才)が熱中症で倒れ、救急車で病院に運ばれる。猛暑のなかでクーラーもつけずにいたのが原因だった。光代さんは、「また問題を起こし、近所の住民に迷惑をかけるわけにいかない」と夫と暮らす自宅で面倒を見ることにする。
その数日後、今度は埼玉県内でひとり暮らしをしていた光の母(80才)が道で転んで骨折し、入院してしまう。当時、光代さんはこんな思いでいた。
「義母は私の母よりは若いとはいえ、やはり80才を超えて高齢ですし、心配ですから、本当は私たちの家に連れて行きたいんですよ。私たち夫婦、母、そして義母と全員同居が理想なんですが…」
光代さんも光も“ひとりっ子”のため、それぞれ、母の面倒を見るのは自分たちしかいない。だが、別々に暮らしてきた2人の母が同居となれば、難しい状況になるはずと光代さんは苦悩していた。
この問題については、夫婦げんかにもなった。義母の意思を確認してほしいと思っていた光代さんだが、光は「ちょっと待って」と煮え切らない。彼女が光に「お義母さんを見殺しにする気?」と詰め寄ったこともあった。
しかし、悩んだ末に、今年2月、太田夫妻の自宅から自転車で通える距離にある介護施設に義母を入れ、面倒を見ることに決めた。
「結局、お義母さんも“光に任せていたら何も進まない。光代さんの言うことに従うから”と言ってくださって。もちろん最初は“(埼玉の)家に帰りたい”とおっしゃっていました。でも、ひとりで生活することは難しいと、徐々に理解してくれて…」(光代さん)
当初は自宅での同居を考えていた光代さん。だが太田家の親族からの助言で、その考えに変化が…。
「私の母も“同居でも大丈夫”と言ってくれてたんですけど、やはり親族からは“嫁姑が一緒に住むだけでも大変なのに、親同士が同居は難しいんじゃないか。賛成できない”という反対の声が多くて。しかも、私の母の方が年上ですから、お義母さんも居心地悪いだろうと思い、施設に入ってもらうことに決めました」(光代さん)
義母が入ったのは2月にできたばかりの新しい施設だ。
「もともとある施設だと、すでにコミュニティーができあがっていて、そこに途中から入っていくのは、ちょっと大変かなって思ってたんです。そしたら偶然、家の近くに新しい施設ができるということだったので、そこに決めました」(光代さん)
※女性セブン2014年6月5日号