レストランで料理の写真を撮るのはマナー違反かという話題がスマートフォン普及とともに繰り返されている。この問題に結論は出ていないが、スマホまたは携帯電話のカメラで何を撮影しているか20代~60代の女性に聞いたところ、1位に子ども、2位に食べ物となった。デジカメや一眼レフでは1位に子どもがある一方で食べ物は上位に入らず、スマホでは圧倒的に食べ物を撮っていることがわかる(株式会社アスカネット調べ)。
スマホのカメラで食べ物の写真を撮ってはSNSへ投稿する女性は多いが、なかなかおいしそうで、かつオシャレな写真を投稿できないと悩む人も少なくない。写真の腕がそれほどでなくても、他の人が思わず「いいね!」を押したくなるような料理写真を撮りたい人へ向けて、様々なカメラアプリが提供されている。ここでは代表的なものとその特徴を紹介しよう。
■SnapDish
130万ダウンロードされている料理カメラアプリとしてはもっとも代表的なもののひとつ。明るさ調整は「レア」「ミディアム」など料理用語から選び、指で画面をこすることでぼかし効果をつけられる。連携するSNSもFacebook、Twitter、mixi、Tumblrなど多種類が用意され、Evernoteやブログへも共有できる。投稿したあとで写真右上にある「共有」をタップするとLINEなど他アプリでも共有できる。
レシピを加える機能が充実しているので、自分でつくった料理や弁当の写真をメニューやレシピとともに載せるユーザーが多い。NHKの「みんなのきょうの料理」他レシピ情報や「創美食品」「ヤマサ醤油」などの食品会社などの公式アカウント数も多い。なお、写真のトリミングはしないので、横長を避けてもっとも強調したいものを中心に寄って撮るなど、画角の審美眼は磨いたほうがよい。
■ミイル
SnapDishより後発ながらすでに50万ダウンロードを超えた料理カメラアプリ。写真を正方形にトリミングしてから投稿する。写真の効果も「イチガン風」「トイカメ風」など5種類あり、グラフが表示され、指で変化を見ながら色味を選ぶことができるなど直感的な操作が可能。今回、紹介するなかではもっとも易しく料理写真をセミプロのように加工しやすい。写真がカレンダー表示されるため、一言コメントを日記代わりに投稿している人が多い。
連携できるSNSはTwitterとFacebookとPath。数は少ないが、Pathを経由してTumblrやFoursquareなどへのクロス投稿が可能だ。他ユーザーから「いいね!」にあたる「食べたい」をもらうときのため写真の左上に数字が入ったハートマークがつくためか、自作の食事や弁当を投稿する女性が目立つ。