6月は多くの会社で人事異動の季節だが、日本テレビではある女性幹部の人事に、局内の各所からざわめきが起きた。
「局員向けに発表された人事異動のペーパーを見て、思わず“あっ”と声が出ました。アナウンス部の部長として絶大な権力を持ち、“女帝”“氷の女王”とまで呼ばれていた木村優子さん(53)が、突如として子会社に出向となったのです」(日テレ社員)
日テレは現在、絶好調。3月末に発表された昨年度視聴率では全日・ゴールデンでトップとなり、それ以降も快走を続けている。「今年はテレ朝を大きく引き離すはず。視聴率四冠の奪還も夢ではない」(日テレ関係者)ともっぱらだ。
そんな中での、突然の大型人事──。いったい何があったのか。
木村アナの欄にはこう記されていた。
<編成局アナウンスセンターアナウンス部担当部長(部次長待遇 管理職資格)→グループ戦略室出向局次長(現職出向)(株)日テレイベンツ(部長待遇 管理職資格)>
日テレ社員が続ける。
「普通に考えれば、これで木村さんは会社の出世コースから外れた。本人にとっても不本意な人事だろう。
これまで彼女は、報道局解説委員、広報局宣伝部次長、コンプライアンス推進室視聴者センター部長など重要部署の中枢を歴任し、2010年からアナウンス部長に就いていた。
女子アナの番組配置にも絶大な権限をもっていて、社内では“出世街道を登り詰める存在”と誰しも思っていた」
※週刊ポスト2014年6月27日号