都心の高級住宅街にある割烹料理店は、その日1組のカップルのお祝いの準備に追われていた。赤とピンクのバラの花束に「Bon!anniversaire!」(フランス語で「誕生日おめでとう」の意)と書いたメッセージカード。ただ、この日はただの誕生日ディナーではなかった。
やって来たのは、TBSの木村郁美アナ(41才)とガッチリとした体格のイケメン男性。パチンコ関連のコンサルティングと飲食チェーンを展開し、年商8億円を誇る株式会社パック・エックス代表取締役社長・井手誠三氏(50才)だ。
ふたりは乾杯したばかりのシャンパングラスを手に取って記念撮影。ふたりの左手薬指にはゴールドの結婚指輪が輝いていた。
1996年にTBSに入社し、『はなまるマーケット』や『王様のブランチ』、『チューボーですよ!』など人気番組を担当し、TBSのエースアナとなった木村アナ。2006年に元プロテニス選手で実業家の杉澤修一氏(46才)と結婚したが、これが苦難の始まりだった。
杉澤氏が経営する会社がリーマン・ショックで株式投資に失敗し、巨額な負債を抱えることになり、しかもその借金の連帯保証人に木村アナがなっていたことが相次いで報じられたのだ。
「杉澤さんとは2009年に離婚しましたが、結局、木村さんに3億4000万円の借金が残ったと報じられました」(スポーツ紙記者)
その木村アナの出演番組は激減し、一時はその激やせが話題となるほどだった。そんな彼女と井手氏が出会ったのは今から3年ほど前のこと。
「共通の知人を交えた食事会で知り合い、すぐにつきあい始めたんですが、お互い再婚だったから慎重になっていた部分がありました」(ふたりの知人)
しかし昨年11月、井手氏がスポーツジムで倒れ、意識不明の重体となってしまったことから事態は急変した。
「すぐに救急搬送されたんですが、11日間も意識不明の状態が続いていました。回復の見通しは全く立たず、井手さんの母親は木村さんに“結婚してるわけじゃないんだから、自分の幸せを考えてください”と話したそうなんです。でも、木村さんは毎日病院に行って回復を祈りました」(前出・ふたりの知人)
そんな木村アナの祈りが通じ、奇跡的に回復した井手氏。今年4月に結婚し、5月26日には親族だけでグアムで式を挙げたという。木村アナの母はその喜びを語ってくれた。
「(娘のことは)本当に心配したんです。いろんなことがあったから、本人も(再婚に)すごく慎重だったんです。井手さんと出会って昔のように声を出して笑うようになってね。あぁ、こんな笑顔、久しぶりだなって思って。それは本当に嬉しかったですね。一時よりはふっくらしてね。井手さんはそのこと(借金問題)をいちばんに心配してくださって、その面で私たちは本当に助かったのよ。一生懸命やってくださって…もう全部カタがついたんじゃないかな」
※女性セブン2014年7月24日号