暑い夏、環境問題に配慮するという意味での「クールビズ」を取り入れている会社も多い。会社内の空調の設定温度は28度にするなど節電に心がけつつ、「社内では軽装」を呼びかけるものだ。ところが、この「暑さをしのぎやすい軽装を励行する。ただし、強制するものではない」という内容が、かえって悩みを生む元にもなっている。
「Gパンは良いのか」
「アロハシャツは良いのか」
「Tシャツは良いのか」
等々で、なかには、
「就職説明会などに、“平服で構わない”とあったので、TシャツにGパンで行ったら『社会人マナーがなっていない』などといわれた。クールビズのお触れも同じように、本気で“軽装”をしたらダメなのか」
と悩む新入社員の声もある。
クールビズといっても、企業や職務によって基準は違ってくる。大手企業で一般的なのは、基本的にトップスはカッターシャツやポロシャツなど、襟が付いているものが原則。ボトムスはスネが出るものは避け、綿のパンツなどが“間違いない”格好。Gパンやハーフパンツは、様子を見ながら……といったところだ。
さて、そんなクールビズだが、服装だけでなく、「胸毛」「すね毛」についての悩みもあるらしい。
まず、すね毛について。
「クールビズとか言ってハーフパンツ許可するなら、目立つスネ毛も禁止しろ」
「職場で短パンを提案したらスネ毛なんとかしろと言われました」
と、周囲からは「すね毛が見えているほうが暑苦しく、まったく爽やかさを感じない」などという苦情もあるもよう。また、胸毛については、ネット上に
「クールビズし過ぎ!胸元がだらしねー!ちょろりと生えた胸毛がこんにちはしてるよ!助けてーヽ(;▽;)ノ」
「クールビズ対策としてノーネクタイも有ですし、Yシャツのボタン開けててもいいと思います。でも、モシャモシャとした胸毛が見えている人って……。私は、苦手だわ…。」
などという声があがっており、ボタンを開けたときに見えてしまうのは大不評。ちなみに、実際に胸毛がある男性陣に話を聞いてみると、
「夏、ボタンを開けたら見えそうな部分だけ剃っている」
という声も多かった。
悩ましいクールビズ問題だが、少なくとも体毛関係は、あまり見せないように心がけたほうが無難なようだ。