高校野球の甲子園大会に地方の名門高が初出場、あるいは数十年ぶりに出場を果たすと、地元は大騒ぎになる。特に戦前から続く名門進学校の場合、OBに著名人や地元の政財界トップなどがいることからマスコミも巻き込んだ騒ぎになる。
北海道では2000年出場の札幌南。旧制札幌一中の名門高が61年ぶり出場とあって、全国からあっという間に多額の寄付金が集まり、甲子園にはOBも応援団が3800人も押し寄せた。
2005年のセンバツに慶応が出場した時は、地元・神奈川新聞から異例の「特別版」が発行された。新聞本紙が24ページしかないのに、その特別版は実に28ページ! 校長・監督・部長・OB会長の座談会に始まり、学校・野球部の歴史、メンバー紹介そして、一流企業の協賛広告が何ページも続いた。
※週刊ポスト2014年7月25日・8月1日号