最近、海水浴場で問題となっているのがタトゥーだ。もちろんファッション感覚のタトゥーも多いが、威圧感を覚える人もいる。
「Tシャツやタンクトップからはみ出たタトゥーをチラつかせる若者や、なかには背中全面に立派な入れ墨をしている人もいました。近くを歩いていた子供にまで『カッコいいだろ』とからんだりして、泣き出す子供もいた」(昨年片瀬西浜海岸を訪れた40代女性)
利用客からのこうした苦情を受け、タトゥー禁止を打ち出す海水浴場が出ている。2010年8月に19~20才の男女6人が麻薬取締法違反容疑で逮捕されるなど違法薬物事件が相次いだ神戸市の須磨海水浴場では、「モラル頼みでは限界がある」として翌2011年7月からタトゥーの露出や喫煙を市の条例で禁止した。また、逗子市の条例でも、利用者は「他の利用者を畏怖させるものは露出禁止」とし、隠すためのタオルを50枚用意。海の家の営業者などは「露出禁止」とされた。
「ファッションの小さなタトゥーまで規制するのはいきすぎ」などの批判もあったが、一方ではこんな指摘もある。
「実際のところ、タトゥーを入れた連中はまだいっぱいいるよ。巡回の指導員に注意されてタオルで隠す人もいるけど、『うるせぇ』って感じでとりあわないヤツもいる。禁止って言っても、守らせなければ意味ないよね」(逗子で海水浴をしていた40代男性)
逗子海岸では6月27日の海開き以降、警備員がタトゥーや飲酒についてすでに600件以上注意したという。
※女性セブン2014年8月21・28日号