日本中がタメ息に包まれたブラジルW杯から1か月。日本サッカーの未来を託されたのが、不敵な笑みを浮かべるこの男、ハビエル・アギーレ新監督である。ついにやって来た。
アギーレ氏といえば母国メキシコを2度W杯ベスト16に導いた名将である。しかし、一方で以前本誌でも紹介した通り、独善的な選手起用で批判されたり、試合中に相手選手を蹴り上げたりと、“暴君”“狂犬”と呼ばれてきた激情家でもある。
就任会見での振る舞いは至って紳士的なものだったが、強豪チームを率いてきた新指揮官にとって、今後の代表選手の戦いぶり次第では、怒り爆発、あきれ顔、なんてことも十分にありそうだ。
新監督の初陣は9月5日のウルグアイとの親善試合。この顔がどうなるのかに注目だ。
撮影■藤岡雅樹
※週刊ポスト2014年8月29日号