総務省の家計調査を基にした日本生命の試算によると、消費税8%の家計負担は、年収489万円の世帯(2人以上)で年間19万9000円。5%時より7万1000円の負担増となっている。
本誌が全国166人の主婦に行ったアンケート調査によると、85.5%が「増税分を節約でカバーできていない」と答えている。そんななか、来年10月の消費税率10%への再引き上げが検討されている。今家庭で何が起こっているのか――主婦たちの切実な叫びを聞いてきました。
独身時代はよくファッション雑誌を買っていたというA子さんは、美容院代を削った。
「それまで使っていた3000円の美容院から1000円カットに変えました。ちなみに夫の髪は私が切っています」(A子さん)
携帯電話代を減らしたというのは、パート主婦B子さん(50代)。料金プランは最大142分の無料通話分込みの月額5000円からいちばん安い1864円(無料通話分は最大25分)に変えた。
「無料通話分を超えると30秒当たりの通話料が以前のプランより6円高い20円になるので極力電話は使わないようにしています」(B子さん)
専業主婦のC子さん(40代)は、長男(中3)のお小遣いに目をつけた。これまで毎月千円札1枚をあげていたが、『マクドナルド』のマックカード500円分と現金500円に変えた。
「カードは近所の金券ショップで480円です。うちの子供はマックに友達とよく行くので損はさせていません。年間でわずか240円ですが、息子にも節約の意識を持ってほしかったんです」(C子さん)
長男は『マクドナルド』の携帯アプリのクーポンを併用するなど、自分でも節約に励んでいる。
週に3回、スーパーでパートをしている主婦D子さん(50代)も高校1年の長男に節約に励んでもらっている。長男は野球部に所属。部活に行く時は、必ず水筒と、麦茶を入れて凍らせたペットボトルを持たせている。
「水筒だけだとあっという間に飲んでしまって自動販売機で買ってしまうんですよ。この2つを持たせることで、息子に飲み物代を払わなくて済むようになりました。炭酸飲料を飲みたいとねだる息子に“今年はとりあえず我慢して”と言っています」(D子さん)
※女性セブン2014年9月11日号