皇室は祈りでありたい…。嫁がれて以来、その思いを胸に刻んで天皇陛下を支えてこられた皇后・美智子さま。今回の広島を襲った土砂災害に苦しむ被災者たちへ思いを馳せながら、日々の生活を送られているという。
「両陛下は災害が起こった翌日の8月21日、宮内庁を通じて犠牲者への追悼、被災者へのお見舞い、そして災害対策にあたる関係者への労いの気持ちを広島県知事にお伝えになっています。さらに8月22日から29日まで予定されていた軽井沢と草津でのご静養もお取りやめになりました」(皇室記者)
美智子さまは頸椎症性神経根症を患われて以来、体の痛みと闘われながら公務を続けられている。
「一時期ほど激痛に悩まれてはいらっしゃらないようですが、慢性的に首に痛みがおありです。また着席する公務などで、背もたれにもたれかからないように、背筋を伸ばしたままの姿勢を長時間保たれるのもおつらいそうです」(宮内庁関係者)
8月25日には、毎年春と秋に催される園遊会での両陛下が歩かれるコースを短縮することが発表されるなど、日々のご公務はお体へかなりのご負担をかけているようだ。
「そんな激務の日々を過ごされる両陛下だけに、毎年夏のご静養はゆっくり体を休められる数少ない機会なんです。それを返上されるほど、両陛下は被災者のことを案じていらっしゃるわけです」(前出・宮内庁関係者)
両陛下はこれまでも数々の災害の現場を訪問され、被災者たちに心を寄せる“祈りの旅”を続けてこられた。
※女性セブン2014年9月11日号