相次ぐ誤報、記事の取り消しによって朝日新聞の信用が根幹から揺らいでいる。窮地に立たされているのは800万部を誇る大手新聞社だけではない。そこに勤める“エリート記者”の妻たちが、絶対的プライドとママ社会での地位をも失いつつある。
「郵便ポストに不審な手紙が入っていた」
そう明かすのは朝日新聞社に勤務する夫を持つ、会社員のA子さん(36才)だ。
「家のポストに朝日新聞の批判記事が載っている週刊誌の記事が入っていたことがあります。誰が入れたのかはわかりません。主人の職業については、特に周囲に話しているわけでもないし、誰がどうやって調べたのか…ちょっと怖いです。もし、ご近所の誰かなのかと思うと気が重くなって、立ち話をするのも避けるようになりました。主人は主人で、『うちの会社はもうダメだな。辞めようかな』と弱気になっているし、内も外も大変です」
主婦のB美さん(40才)は、かつてマンションの管理組合で理事をしており、夫が朝日新聞に勤務していることは周囲に知れわたっている。最近、“犬友”として親しくしているご近所の主婦仲間から無視されることがあるという。
「以前は、犬を散歩させていると、『○○ちゃんのママ、こんにちは』と話しかけてきて犬を遊ばせながら立ち話をしていたのに、今は私の顔を見るとそそくさと立ち去ってしまいます。これってやっぱり夫の会社のせいですよね。相手も困惑している様子ですけど、イヤな感じです」
ワイドショーなどを見て実家の母親が電話してきたのは、C子さん(パート・42才)だ。母親の心配は「読者が新聞を解約して会社が潰れるのではないか」ということ。
「『これからきちんと対応していくし、仮にも日本を代表する新聞社なんだから大丈夫よ』と言っていますが、母の不安を打ち消すのには苦労しました。結婚した10年前は、朝日のエリート記者と結婚したことに大喜びだったのですが…心配の種になってしまったようです」
多方面から冷たい視線にさらされている「朝日妻」たち。ママ友との関係にもヒビが入っている。
「この間、保護者会で会ったママ友からは顔を合わせた途端に『ご主人、朝日新聞の社員なんですってね、何かと大変ね』と嫌味ったらしく言われました。あいさつ程度の仲だったのに、こんなときばかり近づいてきて、悔しい。どうやら陰でも『○○さんとは親しくしないほうがいいんじゃない?』などと言って回っているそうです。
これまでは夫が記者ということで、『○○事件はいつ解決するの?』とニュースについて聞かれるなど話題の中心になることが多かったのに、今では腫れ物に触れるような扱いです。今月末に大学の同窓会があるんですが、夫からは『今回は行かないほうがいいんじゃないの』とアドバイスされました。何か言われそうなので出席はやめておきます」(D子さん・パート・44才)
※女性セブン2014年10月2日号