家事を手伝う夫に妻が必要以上に厳しくダメ出しをする「家事ハラ」が話題だ。発端となったヘーベルハウスのCMは女性からの批判が殺到し、打ち切りとなった。家事ハラを訴える男性に対し、女性の反発はおさまりそうにない。54歳のAさん(会社員)は諦め顔だ。
「妊娠を機に会社をやめて久しいから、妻は言葉に気を遣ったり、ポーカーフェイスをすることもできなくなっているんだと思う。上司もいないし、自分はなんでもわかっていると思い込み、僕に対しては完全に上から目線。
『洋服のしまい方はそうじゃないのよ。あなたってわかってないわね』とか、『テーブルを拭くときはもっと力を入れて』とか、些細なことに一生懸命になっている。はっきり言って、妻の言うように洋服をタンスに3列ではなく2列に収納しても、困ることはないし、そんなにゴシゴシやらなくてもテーブルはきれいになる。
だから家事を手伝うのは、基本的に妻の嗜好やこだわりにつき合うだけのことだと割り切るしかないんですよ。世の男性も、『せっかく手伝ったのに』なんて言わずに、彼女の流儀につき合ってると割り切れば、まあ仕方ないかなと思えるのでは?」
家事ハラを我慢する妻の態度にも夫の不満は募る。
「どうせ男だからしょうがないと見下している様子が露骨すぎるんです。文句を言うのも面倒なので流しているだけ。僕が料理を作れば一口食べて『男料理だもんね』と言って小バカにした表情を浮かべるんです。
もし男性が女性に逆のことをしたらどうなりますか? 会社で仕事をして資料を持ってきた女性社員に『ああ女の仕事だもんな』と言ったら一発アウトでしょう。妻たちはいかに言葉や態度がヒドイか自覚がなさすぎる」(52歳・会社員)
※週刊ポスト2014年10月3日号