ママ同士の衝突なら単なる騒ぎで済むが、それが子供の人生まで変えてしまえば悲劇というしかない。
2か月前、江角マキコ(47)の「ママ友いじめ」告白に端を発した騒動は、江角の元マネージャーが「(ママ友派閥で対立する)長嶋一茂の妻への嫌がらせのために、長嶋邸に“バカ息子”“アホ”などと落書きした」と告白したことで、このマネージャーが警察に事情聴取される事件に発展。9月9日には江角がブログで謝罪する事態になった。
江角の長女と同じ名門私立小学校に子供を通わせる保護者が心配そうに話す。
「2学期が始まってから、江角さんのお嬢さんは学校に来ておらず、近く転校するという話も聞きました。子供同士には何のトラブルもないのに、今回の件で登校できなくなったとすればかわいそうな話です」
しかもこの問題が幼稚園に通う長男にも波及するというのだからただ事ではない。長男は2年前、長女の小学校の系列幼稚園を受験したが入学しなかった。前出の保護者が続ける。
「お姉さんが通っているので、試験で不合格になる可能性は低いはずなのに不思議だと感じてはいました。江角さんを嫌った対立ママ友グループが学校に、“長男を入学させるな”と働きかけたという、いくらなんでも真実味のないも流れました」
長男は別の幼稚園に通っているが、今回の騒動を受けて長女と一緒に転園するという。幼稚園の関係者がこう語る。
「幼稚園の保護者の間で江角さんの存在を心配する声が上がり、それを気にして決めたのではないでしょうか。2人とも都内のインターナショナルスクールの小学校と幼稚園に移ると聞きました。江角さんは仕切り屋のところはあるにせよ、面倒見のいい気持ちのいい人と幼稚園での評判はよかったんですが……」
転校先とされる学校は“芸能人御用達校”ではなく、外国人の児童も多いために「ママ友派閥」は形成されにくいとされるが、トラブルメーカーのレッテルが貼られた江角が入ってくることに戦々恐々としている保護者もいるという。
江角にどれだけの非があったか芸能マスコミは喧(かまびす)しいが、少なくとも一家にとって騒動の代償は大きかった。たかがママ友バトル、ではないのである。
※週刊ポスト2014年10月10日号