孫ほどかわいいものはないというが、そのかわいがり方が度を越すと、迷惑になってしまうことも。神奈川県の工務店勤務Kさん(63才)が、奥様の非常識な孫への愛情を暴露する。
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妻(61才)は、3才の孫娘のことになると、常識も何もない。孫がやって来るとなったら、無農薬で産直で、旬のものを取り寄せまくり。1食いくらかかっているって、聞くのも恐ろしいほど。
それだけで終わるなら、たぶん嫁だって大喜びさ。ブランド物の洋服を何着もプレゼントするのも大歓迎だと思う。
ところが妻は嫁の目の前で孫が着ている洋服をサッサと脱がせて、「安物のお洋服は脱ぎ脱ぎして、ちゃんとしたお洋服を着ましょうね」って言うんだぜ。
「悪気はないのよ」なんて話、通るかって。それで、食事の時は「汚しちゃダメ! そのお洋服は○万円なんだから」って金切り声。
でも最悪だったのは、先日、嫁が美容院に行くので孫を預かったときだな。出がけに嫁が「七五三の着付けの予約もしてきます」と言ったもんだから、妻のスイッチが入っちゃった。
なんと「ばあばがかわいくしてあげますよ~」って、孫の髪にざっくりとはさみを入れて「ワカメちゃんカット」に。
見たとたんだよ。嫁は「七五三で、髪の毛、アップにしようと伸ばしていたのに」って泣き崩れちゃった。
あれ以来、息子一家はぷっつり来なくなって、妻は嫁の悪口三昧。オレは余計な気をつかわず、ホッとしているよ。
※女性セブン2014年10月23・30日号